母逝きて蛙来る 』 〜 カエルたちがわたしにくれたもの
2007.3.24〜3.28

愛らしいカエルグッズの収集品展.

     『必要な出合いは、1分1秒の狂いもなく訪れる。』

何かの本で読んだことがあります。人との出会いはもちろん、モノとの出合い、事象としてのコトとの出合い・・・
少なからず誰もが、その出会いに偶然とは思えないタイミングを感じたご経験をお持ちでしょう。

 
 今回、この収集品を展示なさっている横浜市の主婦Yさんも、カエルとの不思議な出会いを1度ならず2度もご経験されています。
詳しくは写真集【 ありがとう アズマヒキガエル 】 の巻頭にありますが、
お母さまを亡くされた翌日、突然庭にあらわれたアズマヒキガエル。
その日以来、Yさんご一家に大切に見守られ、記録されてきました。
 
 いつしかそのカエルは姿を見せなくなりました。

 時は経ち、くしくも お母さまの7回忌の夏、ふたたび庭にアズマヒキガエルが姿を見せたのです。
ちょっとこわがりやで、ちょっとひょうきんな、こどものカエルでした。
 人間に近いとさえ感じさせるその愛らしさに、Yさんはいつしかお母さまの面影を重ねられたのでしょう。
カエルに関する書籍、新聞記事、専門書などを読むようになり、カエルグッズの収集を始められました。


 こうして何年にもわたって集められたカエルグッズは、Yさんご一家に大切に大切に保管されていましたが、
このたび、明るい春の日差しに誘われて、冒険に出てきたようです。

しばしの間、思いっきり跳びはね、広大な水辺に遊ぶカエルさんたちをご覧ください。

     たかがカエル、されどカエル。       カタチは想いがたどり着く先。