新潟県中越大震災復興応援企画 第2回 中越ひこばえ展 2006 
2006年
10月12日(木)〜22日(日)
尾身伝吉木版画 「雪国の四季・故郷の情景」

 尾身伝吉は、新潟県十日町市在住。十日町市生まれ。
高校時代美術部に所属し、新潟独特の“湿った雪”を表現できる木版画に取り付かれる。卒業後、地元の織物会社で着物のデザイナーとして勤務する傍ら創作を続け48歳で独立。
 翌年秋の新潟県中越大震災に遭遇し自らも被災。
この地震による土砂崩落で、ワゴン車に乗った母子3人が巻き込まれた事故は、まだ強い記憶に残るが、この一家とは版画を通して交流が始まった矢先だった。このことからも、作品を通して震災の風化を食い止め、
復興の一助となることに使命感にも似た情熱を注いでいる。
 日本各地はもとより、2005年夏には香港で、
2006年秋には米国アトランタにて作品発表をするなど活動の場を世界に広げている。
今回震災後に創作した作品を中心に約25点を展示。
2006年
10月29日(日)
     〜11月5日(日)

 
■民俗学写真家 須藤 功 「山古志村 昭和46年の暮らし」

 須藤功は昭和13年秋田県生まれ。民俗学写真家。
日本観光文化研究所において、所長の民俗学者・宮本常一の指導を受けながら、庶民の生活を写真で記録するとともに、生活史研究のために全国を3000日近く歩く。
 昭和45年11月から1年余りをかけて旧山古志村で過ごしながら、村の人々の生活を写真で記録した。
 2004年10月の中越大震災の後、山古志村を訪ね、そのとき村人が壊れた家のガレキの中から祖父の写真を大事そうに引き出しているのを見て
「34年前に撮った写真が生かせないか?」と思った。
 山古志村復興を目指す人々の心の支えになればとの思いから、社団法人・農山漁村文化協会の協力のもと、昭和46年の山の暮らしを記録した「写真集・山古志村」が2005年秋に刊行され、村人に寄贈された。
今回はその写真集の中から約20点を展示。

11/9(木)〜11/14(火)
地震に備えよう!
    防災イベント開催
11/12(日) 11時 ・ 14時
・防災紙芝居
・防災クイズ
・防災非常食無料試食

中越地震写真展

 震災直後から被災地に入り、いまなお復興支援に通い続け、被災者たちとの絆を深めている人たちがいる。
中越の山間集落・塩谷地区での支援活動の記録や、被災者とボランティアとの物心両面の交流を写真で展示。
写真提供協力:日本財団、ヒューマンシールド神戸、あかつきボランティアネットワーク、住まい空間研究所
2006年
11月19日(日)
       〜26日(日)


■阿部 静雄俳書 「雪国の骨格 」
 今回は雪国の山村の暮らしを詠んだ俳句「越後雪譜」を中心に
「古志二十村」「四季山村」など個性的な俳書とともにモダンに展示。

■阿部静雄略歴

・昭和10年、小千谷市に生まれる。
・昭和32年、志城 柏(目崎徳衛)に師事。
・銀行員として勤務したのち、昭和62年 定年を待たずに妻と家を空き家にして東京へ俳句の出稼ぎにでる
・平成2年、有馬朗人主宰の「天為」に創刊同人として加わる。
・平成6年、俳壇の芥川賞といわれる「第40回角川俳句賞」を受賞。(平成3.4.5.年と候補に残る)
・平成7年、第8回村上鬼城賞受賞。
・平成12年、第2回俳句朝日賞準賞受賞。この年の暮、望郷の思い強くふたたび小千谷に戻る。
・帰郷後、「舟陵俳句会」を発足、指導にあたる。

・平成17
年、1月に新潟県中越大震災の記録俳句・短文集「その時・あなたは」を自費出版。
平成17年6月、俳誌「天為」(有馬朗人主宰)の課題句選者となる。
・平成20年11月より毎日新聞・地方版「にいがた文芸」俳句選者となる。

・現在、「小千谷新聞」に毎週“おりおりの句”を連載中。

2006年
11月25日(土)pm5:00〜


■金子まゆ 瞽女唄「葛の葉子別れ  要予約  1.500 

瞽女は越後を代表する伝統芸能であり、民俗芸能。
瞽女(ゴゼ)とは、三味線を抱えて村々を旅し、
語り物、流行唄、民謡などを歌い歩いた盲目の女旅芸人のこと。

金子まゆは新潟市在住。
祭文松坂全段を通して語ることを中心とした「らっくり瞽女宿」主宰。
最後の瞽女といわれ、国の重要無形文化財保持者でもあった小林ハル(故人)の晴眼の弟子である竹下玲子師に学ぶ。今回は祭文松坂の代表的な演目で陰陽師 阿部清明の出生秘話「葛の葉子別れ」を披露。